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決断のできないトップはすぐに退陣を

決断のできないトップはすぐに退陣を

「残業ゼロ」などの提唱で知られている、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの元代表取締役社長、吉越浩一郎氏。SEOをはじめWeb戦略のプロフェッショナ ルである古澤暢央氏が、人生の楽しみ方から企業トップのあるべき姿までさまざまな話題を通して、吉越氏の本音と日本の現状に迫る。

ダイヤモンド・ビジョナリー掲載内容はこちら(PDF)

吉越事務所 代表(トリンプ・インターナショナル・ジャパン 元代表取締役) 吉越 浩一郎
吉越 浩一郎の写真
ドイツ・ハイデルベルク大学に留学後、上智大学外国語学部ドイツ語学科を卒業。極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパン、メリタカフェを経て、トリンプ・インターナショナル(香港)に入社。1987年にトリンプ・インターナショナル・ジャパンの代表取締役副社長、92年に代表取締役社長に就任し、トリンプを19年連続増収・増益に導いた。2006年に退任し、現在は経営コンサルティングの分野で活躍をしている。
株式会社セルフデザイン 代表取締役 古澤 暢央
古澤 暢央の写真
会社員生活を経て、資金もコネもない状況からアフィリエイト・ビジネスを自宅で開始。年収1千万で「スーパーアフィリエイター」とされる業界で、その10倍に当たる1億円を1年で稼ぎ出し話題を呼んだ。2005年、SEOに関するコンサルティングなどを手掛けるセルフデザインを設立。現在も同社の代表取締役を務めている。正統派テクニックを基本に、海外の最新テクニックからグレーな手法にまで精通するSEOのプロフェッショナル。
吉越 浩一郎の本
『「残業ゼロ」の人生力』の画像
「残業ゼロ」の人生力
吉越浩一郎 著/日本能率協会マネジメント 出版情報事業/1,470円(税込)
ベストセラー『「残業ゼロ」の仕事力』の第2弾! 人生の得点表やパフォーマンス三角形など、オリジナリティ溢れる考え方で、「残業ゼロ」で豊かな人生を送るための方法をわかりやすく説いている。「ワークライフバランスをとりたいけど、なかなか……」という悩める現代ビジネスパーソン必読の一冊。
その他の著書
  • 『吉越式利益マックスの部下操縦術』の画像
  • 『仕事が速くなる プロの整理術』の画像
  • 『ムダな仕事はもう、やめよう! 』の画像
  • 『即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ』の画像

SEOで変わる検索エンジンの表示順位

古澤 ご挨拶代わりに私のビジネスについて簡単に説明させていただきますね。
吉越さんはSEOってご存知ですか。

吉越 いや、よくわからなくてね。
SEOってなんの略なんですか?

古澤 サーチエンジンオプティマイゼーション。
検索エンジン最適化っていうことですね。 ヤフーやグーグルといった検索エンジンで自社サイトが
上位表示されるように工夫することを言います。

吉越 ああ、なるほど。トリンプにいた頃はそれでよくぎゃんぎゃんいってました。
「なんで上位表示されないんだ。 上に上がる方法を探せー」って、朝の会議とかでね。

古澤 実に200個ほどの評価軸と評価ロジックがあって、それらの総合的な点数によって表示順位が
決まるという独自のアルゴリズムがあるんですよ。 例えばサイトの歴史が古いとか、
たくさんリンクを貼られているとか。
ところがグーグルなどの検索サイトはそのロジックとアルゴリズムを一切公開していない。
だから難しいんです。

吉越 ほう。その公式みたいなものは変わっていくんですか。

古澤 ええ、変わっていきます。

吉越 それはやりにくいですね。

古澤 やりにくいんですよ(笑)。
でも私は昔からそういうことが好きみたいで。

吉越 じゃあそれを仕事になさっているんですね。

古澤 はい。 企業へのコンサルティングや研修、セミナーでのレクチャー、そしてSEOを活用した
企業再生やインキュベーションを行って複数の会社の経営もしています。

吉越 SEOについて企業にアドバイスをするわけですか。

古澤 そうですね。 あ、実は吉越さんのホームページも拝見させていただいたのですが。

吉越 ああ、吉越事務所のホームページですね。

古澤 はい、吉越さんのフルネームで検索をしてみました。 私が見た時には、グーグルで9位。

吉越 あはは、なるほど(笑)

古澤 解決策としては、ホームページのタイトルタグの部分に吉越さんのフルネームをいれていただくといいのではないかと。

吉越 あ、そうですか。 吉越事務所っていれるだけじゃなく?

古澤 ええ。 例えば、吉越事務所というタイトルの後にタテ棒を入れて、吉越浩一郎の公式サイトと明記する。 後はキャッチコピー。

吉越 ほう。

古澤 これで、フルネーム検索でもいちばん上に表示されるようになっていくはずです。

吉越 これはいいお土産をいただきました。ありがとうございます。

ワンポイント SEOアドバイス

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自分の人生だからデザインするのも自分自身で

古澤 今日は、吉越さんにぜひお伺いしたいことがあります。 吉越さんの書かれた『「残業ゼロ」の人生力』という本の中で、
すごく印象に残った言葉が3つあったんですね。 「夫婦ふたりきりで2週間すごす自信がありますか」という問い掛けと
「主婦同伴がオフ人脈につながる」というサジェスチョン。

吉越 夫婦の・・・・・・うん、人生についての話ですね。

古澤 それから最後に「自分の生活を100%デザインする」という言葉。 私の会社の名前は「セルフデザイン」というんですが、
起業する時に「自分の人生を自分でデザインする」っていう思いで付けたんです。 ですからすごく共感しました。

吉越 なるほどなるほど。 考え方として同じ線上にありますね。

古澤 はい、この印象に残った3つの言葉に関してお話を聞きたいなと思っております。
  まずは「夫婦ふたりきりで2週間過ごす自身がありますか」という問い掛け。これは答えられない男性が多いでしょうね。

吉越 多い、というかほとんどの方がそういう状態ですね。昨日ね、大学のクラス会があったんです。
そこで「おい、今度は夫婦同伴でやろうか」って聞いたんだけど、賛成する人が一人もいない(笑)

古澤 いないでしょうね(笑)。

吉越 驚きましたね。 60過ぎて引退したら、最後は夫婦でしか暮らしていけないのに、パートナーを大切にしないなんてね。

古澤 なぜ日本の夫婦はそういうふうになりがちなんでしょうか。

吉越 如実に話し合いが足りていないんですよ。面と向かって人間同士としてね。

古澤 うん、なるほど。 実は私は一度離婚をしているんです。 離婚というより別れを突きつけられたというのかな。
それも話し合いの欠如が発端だった気がします。

吉越 うんうん。

古澤 その時の反省というか、そこから学ばないと同じことになるなと。 それから変わりましたね。 今の女房とはかなり
時間をつくるようにしています。 いろんなことを話したり旅行に行ったり。

吉越 すごくいいじゃないですか。

古澤 吉越さんが書かれていた「夫婦同伴がオフ人脈につながる」っていうアイデア、すごくいいなと思ったんですよ。
でもそれも夫婦の関係が良好じゃないとできないですもんね。

吉越 そうですね。
これは実践すると絶対いいですよ。奥さんも喜ぶし、奥さんが一緒だとプライベートベースで話し合うから付き合い方の深さが違ってきます。

古澤ぜひ実践しようと思います。 起業家仲間にも啓蒙したいですけど、なかなか難しいかな。

古澤 離婚の経験があったからこそ、と考えると・・・・・日本人は総離婚しなくちゃいけないですね(笑)。

古澤 ふ・・・あはは! そうそう、一度は痛い目に遭わないと。 でも離婚でもしないと夫婦で時間もつくれないって、一体どうしてなんでしょうね。

吉越 仕事に入り込んじゃっていますから。仕事、睡眠、私生活がバランスよくあるべきなのに、日本人の働き方だと私生活どころか仕事が睡眠に
まで食い込んでいる。体力もプライベートもなくす仕事の仕方をしているんですよ。

古澤 だから夫婦の時間なんてつくりようがない。

吉越 そう。いわゆる日本人のガンバリズムですね。
長所でもあるんですよ。 ものすごく勤労意欲が高くて一生懸命やるわけですから。
でも頑張ります頑張りますって、それで年間何万人も死んでいるわけです。苦労や自殺でね。

古澤 仕事ばかりして奥さんも生活も二の次にして、自分の人生も失ってしまう。 哀しいですね。

吉越 仕事はゲームですから振り回されちゃいけない。もっとカッコイイ仕事の
仕方があるんじゃないですかって言いたいですね。

古澤 「自分の生活を100%デザインする」がやっぱりキーワードな気がします。
一人一人が「自分の人生を自分でつくるんだ」ということに気付き、決意しないといけない。

吉越 そう、自分で人生をデザインして、もっと人生を楽しむ。それに尽きますね。

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仕事を任せて自立した個を育てる

古澤 一つ伺いたいですが。一流大学を出て、できるだけ大きな会社に就職して、年功序列っていう階段を
安全に上がっていく。そんな神話が信じられていた頃となにが変わってしまったのだと思いますか。

吉越 国を取り巻く環境ですね。例えば、インドの人たちの現状って何十年か前の日本とよく似ているんですよ。
一生懸命に勉強していい大学に入って、社会に出て出世立身すると村に道路ができる。
頑張って上に行けばちゃんと光があたるんです。

古澤 今の日本はそうではなくなってしまった、と。

吉越 一生懸命仕事して活躍している人たちでなく、ニートとか格差社会と言われる中で
下にいる人たちに光が当てられている。 頑張って素晴らしいことを成し遂げても光が
当らない。 これが日本全体を覆う閉塞感を引き起こしている理由の一つだと思います。

古澤 閉塞感はありますね。

吉越 野生味をもって上を狙っていく人たちをよしとする風潮が日本でもっと出てこないと。
それから、若い人にどんどんデカい仕事を任せないといけないと思います。

古澤 仕事を任せる、ですか。 吉越さんがやってらした会議の様子を何年か前にテレビで拝見しましたが、やはりどんどん仕事を
任せておられましたよね。

吉越 トリンプにいた頃の朝の会議ですね。

古澤 ぱっぱっと物事を意思決定していってすごいなと思いました。
でも、中にはその場できちんと説明できない人間もいるじゃないですか。
そういった人間の緊張した顔を見ているとですね、「いやあ、俺もこの
会社にいたらどうなっちゃうんだろう」って(笑)。

吉越 会議っていうのは、仕事を任された人間が課題に対する解決策や結論をもってきて、
それを叩く場ですから。担当者が「この問題をこう解決します」っていうのを、
「それだとこういったことが起こるけど対策は?」とか言ってね。
そこで「ええ?」なんて言うと「そんなことも考えていないのか!」ってなるわけですよ。
「豆腐の角に頭をぶつけて死んじまえ」って何百万回言ったかわかんない(笑)

古澤 やっぱり怖い社長だ(笑)

吉越 私は「こうしろ」とは言わないわけですよ。 本人に考えさせる。 そして会議で質問をどんどん浴びせていく。
答えられなくちゃいけないでしょ、だって向こうが準備してきた答えなんですから。

古澤 でもあのやり方に慣れてない方はやっぱり大変でしょうね。 こなしていくうち少しずつレベルアップしていく。
ついていけない人間というのはいなかったんですか。

吉越 いました。 辞めていく人も随分いましたよ。トリンプっていうのは戦闘集団ですから。「これ任す」って分野を任されたら結果を出さなくちゃいけないわけですよ。

古澤 そのぶん大きな仕事を任すというわけですね。

吉越 そう、報・連・相なんて必要ない。必要なのは「自律した個」です。こっちは仕事のデカいヤツを丸投げして、相手が受け取って、後ろにひっくり返って崖の下に落ちたのを
「ざまーみろ」って上から笑ってやるんですよ。

古澤 なるほど、すごいな(笑)。

吉越 それでよじ登ってきたら、次に似たような仕事が来た時に100%受け止められる。

古澤 吉越さんが前面に出てくるようになってから、あの会議のスタイルというのは増えてきているんでしょうか。

吉越 いやあ、わからないですね。
外部の方で見たいという方は千人くらい来られたかな。だけど本当に自分の会社の会社で生かしているかっていったら、非常に疑問ですね。

古澤 あの会議はトップにも相当の判断力と力が必要ですから。

吉越 見た後に「これは吉越さんだからできるんです」ってね。でも特殊なことをやってるわけじゃなくて・・・・20年もやってりゃうまくなりますよ(笑)。
結局、継続することが重要なんですね。

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今の時代だからこそ活躍するチャンス

吉越氏と弊社代表古澤の写真

古澤 ところで、吉越さんは企業のWeb戦略についてどうあるべきだと考えてらっしゃいますか。

吉越 時代はもうそこを避けて通れなくなっているとは思いますね。

古澤 なるほど。 というのも、コンサルティングやセミナーをした時に、
吉越さんと同年代の社長さまたちから悩みを打ち明けられることが結構あるんですよ。

例えば、企業でホームページを作ろうと考えたとします。 ギリギリ学生の頃からインターネットに触れてきている世代は、
じゃあ1千万投資しようとか、何人アサインしようとか理解できるんですね。 でも年配の方はネット効果に実感がわからないので意思決定ができない、と言うんですよ。

吉越 それ、社長辞めたら(笑)?

古澤 あはは!

吉越 いやもうホントに。社長は現場には入らないけれど、現場に関して120%わかって指示をだせなくちゃいけない。
または、わからないならわかる人を信頼し任せないと。 現場もわからず任せる決断もできないなら辞めるべきですよ。

古澤 うーん、なるほど。

吉越 さっきも言った通り、任せればいいんですよ。明治維新ってありましたでしょ。 その時に坂本竜馬とか若い人たちが活躍した。社会がひっくり返って誰でも活躍できる場になったから活躍できたんですよね。今だってね、若い人の中に優秀な坂本竜馬がいるかいないかっていうと・・・・。

古澤 絶対にいると思います。

吉越 でしょ、そこらじゅうにいるはずなんです。でも判断できない社長や政治家が邪魔しちゃってる。 それが今の日本の閉塞感を生んでいるんでしょうね。

古澤 今、いろいろなことで世界の経済が揺れていますよね。ひょっとしたら時代の転換期なのかなと。 今はある意味で幕末なのかもしれないなと思っています。

吉越 そうかもしれないですね。 ほんとうに日本はもう変わらないといけないんです。 若くして自立した人たちにどんどん活躍していただきたいですね。

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